一橋大学 HIAS Health 社会連携プログラム第4回医療経済短期集中コース を

11月5日(金)、6~7日(土~日)、13~14日(土~日)の2週間にわたり開講しました。

「医療経済短期集中コース」は、エビデンスを重視する経済学を含む社会科学の知見から医療・介護の政策・実務の現場に貢献することを目的として、社会人を対象に、週末2回にわたった集中的に実施す高度職業人専門プログラム(リカレント教育プログラム)です。第4回目となる2021年度は、新型コロナウィルス感染症の影響を鑑み、オンライン形式での開催となりましたが、自治体、医療関係者やコンサル、製薬企業など多様な分野から19名の受講生にご参加いただきました。
講義では「科学的な根拠に基づいた政策立案(EBPM: Evidence-based Policy Making)」を軸に、データに基づいた医療・介護に関わる政策・経営の実態把握と分析、効率化に向けた手法等が紹介されました。
また、4日間のコースに先立ち、11月5日(金)には、希望者を対象に「コースで使われる統計学の基本」の講義と演習が行われました。
集合写真
コース期間中は、基調講演や講義の座学の他、演習・グループワークといったアクティブ・ラーニングが取り入れられました。実技やディスカッションを通じて内容への理解を高めるとともに、様々なバックグラウンドの受講者間の交流・ディスカッションの時間となりました。
 

コースの様子はこちら

講義の様子パネルディスカッションの様子受講生によるグループワーク報告
 

(参考)第4回医療経済短期集中コース時間割

 

受講生の声

 
 
医療機関における管理会計は、公益性が高いため馴染まない・難しいものと思っておりましたが、営利企業さながらに取組まれ、その全体像や課題等を学ぶことができ、大変参考になりました。
医療計画の中で、コロナ禍での医療体制において、どの点がシステム上の短所であったのか、データーを見る事で、非常に理解しやすく、かつ今までの認識の違いがわかり、大変有用であった。データー分析により、ものの理解への重要性が理解が出来たものと考える。
費用対効果について、はじめて体系的に学ばせていただいたので大変参考になりました。可視化する意義やみんなが納得する解を導くための手段、またその結果が全てではない事など、とても腹落ちしました。そのためにも有効なデータ収集が今後重要になってくるなど、初心者でも分かり易い説明をありがとうございました。
医療現場で働き、日頃から費用対効果は診療報酬で馴染んでいる状況ですが、改めて聞き、考える事で「医療の価値」や「公平性」が考えさせられた。国民皆保険の意味による認識が少しずつ、人により違いがあるのは、「生きる」事への意味や認識の違いであり、質的評価の難しさを感じます。この中で今回講義受講は大変有用であったと感じます。経済という切り口で新しい知見を得られたことは有用であったと考えます。
いろいろな目的があり、混在する中で政策がこうじられている事に理解が深まった。人々の動機意識やその意味理解から政策が構築されている。生活の中で、習慣化されて行動が多い中で、全般的に理解することで、医療治療にも参考になります。どう健康について、行動させ、支援するのかを考える参考になりました。ありがとうございます。
インプットのみの研修ではなく、学んだことをアウトプットできる場があるとより学びが深まると実感できました。グループワークの時間もバックグラウンドが異なるメンバーとの意見交換は、発想・思考も異なることがあり、気付きも多くとても有意義でした。

 
 
2022年度第5回医療経済短期集中コースについて
2022年度は、11月18日(金)、11月19~20日(土~日)、11月26~27日(土~日)の日程で開講予定です。
プログラムや受講申込みの方法などの詳細につきましては、後日、本ホームページの「社会連携プログラム」のページでご案内いたします。<「社会連携プログラム」へ>