一橋大学と国際協力機構(JICA)は、セネガル保健社会活動省、医療保障庁および国家統計局と協力して、セネガル共和国におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)支援のための技術協力プロジェクト『コミュニティ健康保険制度及び無料医療制度能力強化プロジェクト』のインパクト評価を行っています。このインパクト評価のため、一橋大学は、セネガル医療保障庁、JICA人間開発部およびJICAセネガル事務所、世界銀行と共同で、共済組合調査および家計調査に取り組んでいます。
 
JICAによる技術協力の対象となる三つの州(Thiés、Diourbel、Tambacounda)での家計調査の実施にあたり、2018年11月19日から30日にかけて、中村良太准教授(一橋大学社会科学高等研究院、HIAS Health研究員)と真野裕吉准教授(一橋大学大学院経済学研究科)が現地に赴き、医療保障庁、JICA、世界銀行およびダカール大学と協働しながら、調査票の精査・確定作業および調査員のトレーニングを行いました。
 
今回の家計調査は、昨年度(2017年11-12月)に実施した共済組合の調査と合わせて、インパクト評価事業のベースライン調査を形成します。この調査により、各共済組合のガバナンスや運営能力の把握に加えて、各共済組合がカバーする地域における住民の医療支出や健康状態を測ることができるようになります。
 
2020年にはエンドライン調査として、再び現地における共済組合調査と家計調査が予定されています。
 
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世界銀行スタッフおよびダカール大学
IPDSR※のスタッフと共に
家計調査プレテスト後に質問票の検討
セネガル医療保障庁にて調査の
経緯を説明する中村良太准教授

 調査員トレーニング会場において

ダカール大学IPDSRの責任者である

Sall教授と真野裕吉准教授

※ IPDSR: Institute of Population, Development and Reproductive Health。
 
関連ニュース
2017年6月 予備調査の実施
・2017年8月 JICA–一橋大学間で共同研究に関する覚書締結
・2017年11月―12月 共済組合の調査の実施
・2017年12月 UHC forumにおいて、サイドイベントを共催
・2018年4月 平成30年度科学研究費助成事業(科研費)「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ事業のインパクト評価」採択
 

セネガル共和国 Republic of Senegal

セネガルは、アフリカ大陸のサハラ砂漠西南端に
位置する共和制国家。
面積 197,161平方キロメートル
人口 1,541万人(2016年,世銀)
首都 ダカール(Dakar)
宗教 イスラム教、キリスト教、伝統的宗教
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(出典:外務省セネガル共和国基礎データ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senegal/data.html#01 から抜粋)