一橋大学大学院経済学研究科 教授
一橋大学国際・公共政策大学院 教授
【略歴】
国際基督教大学(ICU)を卒業後、ウィスコンシン大学マディソン校でPh.D.(Economics)を取得。ワシントンDCの世界銀行で働いた後、1995年から横浜国立大学経済学部、2004年から一橋大学、2005年より現職。医療経済学を専門とし、質と財政の両立を目指した医療制度構築(プライマリ・ケアのシステム)や不確実性の下の医療(情報と合理的意思決定の分析)などを研究テーマとしている。専門職大学院の教育として、理論と現実の政策の接点に重点をおいた講義を行っている。著書に 「新医療経済学」(五十嵐中氏・中村良太氏との共著・日本評論社・2019年)、「アジアの医療保障制度」(東大出版・2009年)など。
【委員会等】
政府税制調査会特別委員、日本学術会議連携会員、財務省財務総合経済研究所「フィナンシャル・レビュー」特集号責任編集者、東京都医療審議会委員、内閣府 経済・財政一体改革推進委員会 EBPMアドバイザリーボード委員、横浜市立大学理事などを歴任
【最近の研究成果】
- 『地域医療の経済学』井伊雅子 慶應義塾大学出版会、2024年
- "The paradox of the COVID-19 pandemic: The impact on patient demand in Japanese hospitals,” (Joint with S. Watanabe) Health Policy, Volume 126, Issue 11, 2022, pp1081-1089, ISSN 0168-8510, https://doi.org/10.1016/j.healthpol.2022.09.005.
- 日本の医療制度をどう設計するか? 利他性を支える政府の関与 How to design the Japanese healthcare system? 『アステイオン』96 74-87, 2022年5月
- “Over- and Under-provision of Diabetes Screening: Making More Efficient Use of Healthcare Resources”(with K.Nawata and R.Kassai) in Ii, M. (ed), “The Reality of Over- and Under-Provision of Health Care in Japan: Financial Impacts”, Public Policy Review, 18 No. 3, 2023.
- “Reducing Over- and Under-Provision of Health Care: The Roles of Evidence-Based Medical Education and the Patient-Centered Clinical Method” (with R.Kassai) in Ii, M. (ed), “The Reality of Over- and Under-Provision of Health Care in Japan: Financial Impacts”, Public Policy Review, 18 No. 3, 2023.
- “Patient Behavior During the COVID-19 Pandemic and Impacts on Medical Institution Revenue” (with M.Moriyama and S.Watanabe) in Ii, M. (ed), “The Reality of Over- and Under-Provision of Health Carei n Japan: Financial Impacts”, Public Policy Review, 18 No. 3, 2023.
- Rouyard T., Endo M., Nakamura R., Moriyama M., Stanyon M., Kanke S., Nakamura K., Chen C., Hara Y., Ii M. and Kassai, R. Fukushima study for Engaging people with Type 2 Diabetes in Behaviour Associated Change (FEEDBACK): study protocol for a cluster randomised controlled trial. Trials. 2023; 24:317.
- 「ビデオレビューを積極的に取り入れたカナダでの家庭医療専門研修〜家庭医療先進国研修ツアー報告〜」(中澤祐太朗、Maham Stanyon、菅家智史、葛西龍樹と共著)『日本プライマリ・ケア連合学会誌』2021 vol. 44, no,1, p.20-22, DOI https://doi.org/10.14442/generalist.44.20
- 「不確実性の下での良き意思決定 適切な医療とは?」(原千秋との共著) 『経済分析』第203号(特別編集号)2021年86-120
- 序文「過剰医療と過少医療の実態:財政への影響」責任編集 『フィナンシャル・レビュー』148号,2022年,pp1-4
- 「糖尿病健診における過剰と過少:医療資源の効率利用に関する研究」(縄田和満、葛西龍樹との共著) 『フィナンシャル・レビュー』148号,2022年 pp5-37.
- 「ケアの現場で陥りやすい過剰・過少医療を減らすために:EBM教育と患者中心の医療の役割」(葛西龍樹との共著)『フィナンシャル・レビュー』148号,2022年pp40-60.
- COVID-19パンデミックでの患者の受療行動と医療機関の収益への影響 (森山美知子氏と渡辺幸子氏との共著)『フィナンシャル・レビュー』148号,2022年pp133-16
【口頭発表】
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- 第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 メインシンポジウム2
「コロナで再認識されたプライマリ・ケアの重要性」 横浜市 2022年6月11日
- 第21回日本口腔ケア学会総会・学術大会、第4回国際口腔ケア学会総会・学術大会 教育講演「医療の質と費用をどう測るか」一橋講堂 2024年4月28日
- 第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会のシンポジウム7「人口減少社会におけるプライマリ・ケア」、「地域で必要とされている医療とは?国際比較の視点から」浜松 2024年6月8日
- 第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会のシンポジウム37「ヒト・モノ・カネで考える持続可能な医療システムー Less Is More の観点から」、「地域医療(プライマリ・ケア)の費用対効果を分析するために適切な統計とは」 浜松 2024年6月7日