HIAS Health 研究員 荒井耕教授(一橋大学大学院経営管理研究科)、HIAS Health客員研究員 阪口博政らによる厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究「医療機関における情報技術等への業務移管による医療従事者の労働時間短縮効果と経営上の負荷に基づく費用対効果の検証研究」の令和6年度研究報告書が厚生労働科学研究公開データベース<https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/174838#report_pdf_1>に公開されました。
すべての研究報告書を簡潔にまとめた総括研究報告書は、下記URLよりダウンロードすることができます。
荒井耕(2025)「医療機関における情報技術等への業務移管による医療従事者の労働時間短縮効果と経営上の負荷に基づく費用対効果の検証研究」厚生労働科学研究費補助金政策科学総合研究事業(臨床研究等ICT 基盤構築・人工知能実装研究事業)『医療機関における情報技術等への業務移管による医療従事者の労働時間短縮効果と経営上の負荷に基づく費用対効果の検証研究』令和6年度総括研究報告書.
<https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/202403010A-sokatsu.pdf>
【研究概要】
人手不足を背景にICT等の活用による業務効率化の必要性が高まる中、 ICT等への業務移管のコスト構造及び費用対効果を可視化し、業務負担軽減に資するICT等の導入を促すことを目的に研究した。 全国調査により4種類のICT等の費用対効果分析に不可欠なコスト関連データを多様な属性の病院から得ることができ、またコスト構造を可視化できた。また労働時間短縮を効果と捉え費用対効果という観点からICT等導入を評価する本研究班の方法の妥当性が確認された。実地病院調査も含め、多様なICT等の活用に伴うコスト構造が明らかにされ、今後、経営上の負荷を抑えつつ各種ICT等の導入により職員の業務負担軽減を図りたい病院にとっての参考を提供できた。