『企業会計』(第77巻第7号)にHIAS Health 研究員の荒井耕教授(一橋大学大学院経営管理研究科)・HIAS Health客員研究員の古井健太郎講師(帝京大学経済学部)の共著論文「医療機関の医療機能及び経営規模によるICT化の相違と進展状況―医療職員1人当たり無形固定資産額に着目して―」が掲載されました。
医療職を中心に中長期的に人手不足傾向にあるため, 現在, ICTの活用などにより労働生産性を向上させることが課題となっている。そこで本稿では, 医療機関におけるICT化の進展状況を, 医療職員1人当たり無形固定資産額の程度に着目して明らかにした。病院でも有床診療所でも, 一定程度ICT化が進展しつつあるとともに, その進展状況は病院及び有床診療所の医療機能や経営規模によって異なることが明らかとなった。また現状のICT化の水準にも医療機能や経営規模による相違があることも明確となった。特に, 規模が大きな医療機関ほどICT化の水準が高いという実態は, 医療機関の大規模化の推進によりICT化の水準を向上させることができる可能性を示唆している。
荒井耕・古井健太郎(2025)「医療機関の医療機能及び経営規模によるICT化の相違と進展状況―医療職員1人当たり無形固定資産額に着目して―」『企業会計』第77巻第7号pp.124-129.
参考:『企業会計』第77巻第7号<外部リンク>