『週刊社会保障』第3266号(4月29日号)に荒井耕教授(一橋大学大学院経営管理研究科)・古井健太郎講師(帝京大学経済学部)の共著論文「論壇 コロナ流行の診療所への影響にみる医療経済実態調査の妥当性」が掲載されました。
 
新型コロナ流行に関わる事後検証が現在各分野で進められているところですが, 本稿では, 多くの課題を抱える『医療経済実態調査』が, 流行初年度の医療法人診療所への影響をどの程度適切に把握できたのかを検証しております。 『実調』の結果は, 決算期不整合によるズレや客体数の少なさゆえのブレ, 年度間の分析対象群の大きな違いなどを背景として, 大部分の診療科・年度間で利益率の変化の方向や程度が「実態」と大きく異なり, またほとんどの診療科・年度の利益率水準が「実態」から乖離していたことが明らかとなっております。
 
荒井耕・古井健太郎(2024)「論壇 コロナ流行の診療所への影響にみる医療経済実態調査の妥当性」『週刊社会保障』第3266号(4月29日号)pp.50-55.
 
参考:週刊社会保障 <外部リンク>