2019年7月20日から28日にかけて、HIAS Health の中村良太研究員(一橋大学社会科学高等研究院、准教授)とYing Yao 研究員(一橋大学社会科学高等研究院、特任講師)が、JICA 調査団の一員としてブータン王国を訪問しました。
 
この調査団は、ブータン保健省より依頼のあった、同国における必須医薬品リストの改定に向けた医療技術評価(HTA: Health Technology Assessment)を行う際の閾値の開発の予備調査を目的として派遣されたもので、共同研究実施者としてタイ保健省(HITAP)からも研究者2名が同行しました。
 
7月22日には、中村研究員が保健省にて「Health technology assessment, Japanese experiences, and cost-effectiveness threshold」と題する講義を行いました。また、首都ティンブーでは、保健省、財務省、ブータン医療基金、WHO、アジア開発銀行等における会議を行った他、現地の医療施設を視察しました。
 
調査団は、 今後、ブータン保健省およびタイ保健省(HITAP)と共同で、ブータンにおける費用対効果の閾値の定量化、および同国で深刻な社会問題となっているアルコール過剰摂取の社会的費用の推計の合計二つのプロジェクトに着手することで合意し、帰国の途につきました。
 
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保健省における中村研究員の講義を終えて保健大臣 (中央)を表敬訪問。民族衣装に
身を包む中村研究員(右から2番目)
 
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 プライマリ・ヘルス・ケア施設 必須医薬品