概要
ミッション
HIAS-Healthは、質の高い社会科学研究を通して、我が国および海外の保健・医療、介護、社会保障における政策課題の解決に貢献することを目指しています。HAIS-Healthの研究は、(1)公衆衛生、臨床、など、ヘルスサイエンスと社会科学との共創、(2)経済学、経営学、社会学、法学、など、社会科学の多様な領域の協働、(3)政策と現場を繋ぐ課題先行型アプローチが特徴です。エビデンス(実態把握)とロジック(論理構築)に基づく政策決定(Evidence Based Policy Making)に有用な研究成果の創出に努めています。
3つの事業
HIAS-Healthは、学際的で、課題先行型の、質の高い研究の遂行を活動の中心とし、研究成果をもとに3つの事業を行っています。研究成果の発信では、国内外のジャーナルへの論文掲載、学術会議での研究発表だけでなく、政策ブリーフの作成、シンポジウムやワークショップの開催、など、幅広いステークホルダーに、研究成果と社会との繋がりを伝える試みを続けています。また、幅広い観点で持続的なヘルスシステムを展望できる人材を育成するため、若手研究者や専門職業人の養成も行っています。平成29年度には、一橋大学大学院経済学研究科の専門職業人養成プログラムとして、大学院修士課程の学生を対象とした「医療
経済プログラム」を開講しました。また、平成30年度から、社会人を対象とした「社会連携プログラム」を実施しています。さらに、国際機関、中央省庁、地方自治体、医療機関、など、ヘルスシステムに関わる諸々のステークホルダーとの協働により、研究成果の社会実装に努めています。HIAS Health研究員の多くが、学術的な研究に留まらず政府の各種委員会の委員や、国際機関の諮問委員を務めるなど、研究成果を政策プロセスに活かす取り組みを続けています。
研究ネットワーク
HIAS-Healthは、研究、教育、社会活動を通して、国内外に幅広いネットワークを構築してきました。国内では、学際的研究 また、医療の実務や医療工学に関する知識も不可欠であることから、医学や工学など、社会科学以外の分野の研究機関と連携しています。HIAS-Healthは、設立当初からグローバルヘルスの分野で多くの研究を行っており、海外の研究機関との研究協力を積極的に進めています。また、WHOを初めとする国際機関や、国際研究コンソーシアムと連携し、共同研究や研究成果の社会実装に努めています。一橋大学は、社会科学の専門大学で、HIAS-Healthには、経済学、経営学、社会学、複数研究科から専門性の高い研究者が集結し、学際的な研究に取り組んでいます。