『週刊社会保障』第3351号(1月26日号)にHIAS Health 研究員の荒井耕教授(一橋大学大学院経営管理研究科)の論文「医療法人における経営類型別のICT充実度の相違と長期的進展状況」が掲載されました。
 
医療界でも人手不足などの観点からICTの活用により労働生産性を向上させることが課題となっており, 厚生労働省も「医療・福祉サービス改革プラン」を策定し, ICTの推進などにより生産性を向上させることを目指している。こうした中, ICTの充実度を示唆するソフト装備率の向上が病院等の生産性を向上させることも明らかにされてきた。本稿では, 医療法人の経営類型等によって, ICTの充実度やその長期的な進展状況に相違が見られるのかを分析した。分析の結果, 長期的に見た場合, ICTの充実が進展しつつあるとともに, その進展状況は経営類型や経営規模によって大きく異なることが明らかとなった。またICT充実度の水準にも経営類型や経営規模による相違があることも明確となった。多角化した類型や一般型及びケアミックス型の方が充実しているのはICT充実の必要性の高さを反映している一方, 経営規模が大きいほど充実しているのはICT充実投資の実現余力の高さを反映しているものと考えられる。本稿の結果は, 今後のICT推進政策において貴重な知見を提供するものと考える。
 
荒井耕(2026)「医療法人における経営類型別のICT充実度の相違と長期的進展状況」『週刊社会保障』第3351号(1月26日号)pp.44-49.
 
参考:週刊社会保障 2026.1.26  No.3351 <外部リンク>