『週刊社会保障』(最新号_第3308号)にHIAS Health 研究員の荒井耕教授(一橋大学大学院経営管理研究科)・HIAS Health客員研究員の古井健太郎講師(帝京大学経済学部)の共著論文「労働生産性関連指標への医療法人属性の影響―労働生産性向上に向けたベンチマーク枠組みの明確化―」が掲載されました。
病院界においても医療職を中心に中長期的に人手不足傾向にあるため、業務効率化などを進めて労働生産性を向上させる必要に迫られており、厚生労働省も「改革プラン」を通じて 2040年に向けて労働生産性を向上させることを目指している。 そうした中、本稿では、 医療法人の『事業報告書等』と『病床機能報告』をリンクして、病院経営医療法人の医療機能や経営規模、労働装備率、ソフト等装備率などが労働生産性関連指標にどのような影響を及ぼしているのかを分析し、そのことを通じて今後の向上が期待される労働生産性の向上に向けたベンチマークのための枠組みを明確にしている。また「改革プラン」で目指されているICT等の実用化推進と経営の大規模化による労働生産性の向上について、医療法人の財務データからその妥当性を検証することができた。
荒井耕・古井健太郎(2025)「労働生産性関連指標への医療法人属性の影響―労働生産性向上に向けたベンチマーク枠組みの明確化―」『週刊社会保障』第3308号(3月10日号)pp.42-47.
参考:週刊社会保障 2025.3.10 No.3308 <外部リンク>