一橋大学 HIAS Health 社会連携プログラム第5回医療経済短期集中コース を

11月18日(金)、19~20日(土~日)、26~27日(土~日)の2週間にわたり開講しました。

「医療経済短期集中コース」は、エビデンスを重視する経済学を含む社会科学の知見から医療・介護の政策・実務の現場に貢献することを目的として、社会人を対象に、週末2回にわたり集中的に実施する高度職業人専門プログラム(リカレント教育プログラム)です。第5回目となる2022年度は、新型コロナウィルス感染症への対策を十分に行った上で、初日のみでしたが3年振りの対面を含めたHybrid形式で開催し、自治体、医療関係者、コンサル及び製薬企業など多様な分野から17名の受講生にご参加いただきました。
講義では「科学的な根拠に基づいた政策立案(EBPM: Evidence-based Policy Making)」を軸に、データに基づいた医療・介護に関わる政策・経営の実態把握と分析、効率化に向けた手法等が紹介されました。
また、4日間のコースに先立ち、11月18日(金)には、希望者を対象に「コースで使われる統計学の基本」の講義と演習が行われました。
コース期間中は、基調講演や講義の座学の他、演習・グループワークといったアクティブ・ラーニングが取り入れられました。実技やディスカッションを通じて内容への理解を高めると共に、様々なバックグラウンドの受講者間の交流・ディスカッションの時間となりました。

コースの様子はこちら

講義の様子パネルディスカッションの様子受講生によるグループワーク報告

 
 

(参考)第5回医療経済短期集中コース時間割

受講生の声

統計を行う上でのあるべき基本姿勢を教わりました。
政策を見る際には様々な視点があるということに気付かせていただき、大変勉強になりました。
かかりつけ医の役割はとても重要と認識しております。すべての人が早期に病気を発見できるようかかりつけ医と病院の関係を高める必要があるのとみんな対等と思うことがとても大事だと思います。本日はありがとうございました。
企業と違い収益は診療報酬になるため、医療は特殊な環境であると改めて思いました。また、人材に頼りがちなところもあると感じ、バランスをとることは重要であると感じました。現在は医療機関に勤務しておりませんが、自分の立場を置き換えて考えてみたいと思いました。
自治体の方から直接お話を聞ける機会はないので、貴重なお話をきくことができました。他の県における対応策に流されるのではなく、エビデンスに基づく、地域にあった対応が重要となることの実際の体験のお話を聞くことができて、感謝しております。
大規模データベースを利用した医学研究が近年見られるようになってきたのは実感しており、どのようにデータが収集され、利用可能なのかは興味のある所でした。私は外科治療に関わる医師ですが、高齢患者が増えていく中、治療の結果を生存年数のみで表すのはもはやナンセンスと考えていて、結果は生活の質がどのように変化するかも合わせて考えなくてはいけないと思っています。しかしながら病院のもっているデータだけではそれを追跡できません。今回の講義をきいて、介護データと合わせて治療後の患者の追跡が可能であることが分かりました。

 
 
2023年度第6回医療経済短期集中コースについて
2023年度は、11月17日(金)、11月18~19日(土~日)、11月25~26日(土~日)の日程で開講予定です。
プログラムや受講申込みの方法などの詳細につきましては、後日、本ホームページの「社会連携プログラム」のページでご案内いたします。<「社会連携プログラム」へ>