67名が参加し、費用対効果分析の基礎を学びました。

 
去る4月27日、英国ヨーク大学医療経済研究所のマーク・スカルファー教授を講師として、大手町サンケイプラザにて、67名の受講者を集め一橋大学医療経済ショートコース「医療技術の経済評価―費用対効果分析を中心に」を開催いたしました。
 
本ショートコースは、学内外の大学院生および医療経済に関心のある社会人の方々を対象として、費用対効果分析の理論と実践を学ぶ1日コースで、講義とそれに基づく実践的な演習が行われました。午前中は費用対効果分析の基礎とその実践についての講義の後、1時間のグループワークを取り入れた演習が行われ、受講者同士がディスカッションを通して課題に取り組み、その結果を発表しました。午後は、意思決定モデリング入門と題した1時間の講義が行われ、その後、具体例を用いたモデリングの演習がおこなわれました。演習の時間には、6名のチューターが配され、受講生の疑問に答えるなどのサポートを行いました。
 
今回初めての試みであった医療経済ショートコースですが、開催前から評判が高く定員いっぱいまで受講申し込みをいただき、また開催後もコースの内容について受講生から高い評価をいただくことができました。
 
なお、本ショートコースの開催につきまして、公益財団法人二十一世紀文化学術財団の協賛をいただきました。
 
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 講義するMark Sculpher教授 講義中のClass Room 質問に答えるチューター Group Work 演習に取り組む受講生
 
一橋大学では、医療機関の従事者(医師・看護師、事務職員)、地方自治体関係者、医療・介護の経営・政策形成に関わる方々といった、既に社会で医療経済にまつわる諸問題に取り組んでおられる社会人の方を対象とした「エグゼクティブ・プログラム」を開講予定です。プロフェッショナルとして、医療・介護の課題解決に取り組む方々に、経済・経営学をはじめとする社会科学の専門的な知見や、より高度な実務知識を身につけていただくことを目的とした、短期集中型のプログラムです。平成30年度の開講を目指して準備中です。今回ショートコースの開催・運営によって得ました経験と知見を、「エグゼクティブ・プログラム」にも活かしてまいりたいと考えています。
 
「エグゼクティブ・プログラム」の詳細は確定次第、随時、ホームページ等で公開いたします。